お久しぶりです。
営業部のH・Uです。
昨年の東日本大震災以降、お会いするお客様によく言われる質問として、
「横浜って地震の時に津波の被害が大きいんじゃないの?」
と言われますので、今回はその部分をご紹介します。
【地震発生時における横浜市の津波被害予測について】
横浜市では様々な地震に対して地震マップ作成や活断層調査を積極的に行っています。
その中でも今回は津波被害について私が調べた内容をご紹介します。
東京湾に守られた、横浜の立地
津波被害については特に資料に残っていないそうだが、関東大震災の震源地は相模湾北東部であったため、三浦半島が岸壁のような役割を果たし、ほとんど影響がなかったものと思われます。
従って、いわゆる「大津波」は発生しにくいと考えられるとのこと。
理由としては、横浜市は外洋に接していないことや、仮に海面の隆起があったとしても、東京湾内の水量による影響しか受けないことが挙げられます。
横浜市が想定している地震は3タイプ
①駿河トラフを震源とする「東海地震」で、マグニチュードは8.0を想定。予測される津波高は約1 .0m。今後30年間の発生確率は87%とのこと。
②相模トラフ沿いを震源とし、1703年に発生した元禄大地震をモデルとした「元禄型関東地震」で、マグニチュード8.1、津波高は2 .1m、同発生確率は0.001%未満と予測。
③相模トラフを震源とする関東大震災型の「南関東地震」で、マグニチュード7.9、津波高0 .4〜0 .9m、同発生確率は0.001%未満〜2%となります。
赤線が相模トラフ、黄色が駿河トラフとなる
市では、発生確率よりも市民の生命を重視する観点で、このうち最大の「元禄型関東地震」をモデルとしてシミュレーションを行っています。
結論は「元禄型関東地震」で予測される最大の津波高は2 .1m。
横浜市では、万が一に備え「3mの津波」を想定し「5m以上の高さのある場所」への避難を促しています。これは、ビルの階数でいうと3階以上が該当します。
要するに3階以上の物件ならば津波被害の影響は受けにくい様です。
さらに地震保険に加入しておけば被害のダメージをかなり減らせそうです。
こういった内容が今後物件を購入する方の役に立てば幸いです。